『建築のしくみ』第6章 仕上げと材料のしくみpart3
またまた続きです!
1.瓦の特徴、種類
それぞれの土地で粘土を成形して焼いた瓦がその土地の風景をつくってきた。瓦は中国から朝鮮半島を経て伝えられた屋根材。断熱性、防音性があり、独特の重量感のある材料だが、雨仕舞いのために勾配をきつくする必要がある。瓦とともに土を焼いて、平瓦がつくられ、外壁保護のためにはられたナマコ壁や、敷瓦として寺院の床に使われてきました。和瓦のほかに、スペイン瓦、フランス瓦などがある。
2.レンガの特徴、種類
レンガの一般的な大きさは10㎝×21㎝×6㎝の直方体。耐火性にすぐれ、一つ一つ積み上げたレンガは暖かみのある豊かな表情をつくるが地震の多い国では主要な構造材料としては使われない。内装や造園、外構で使われている。
普通レンガ、赤レンガ、還元焼過ぎレンガ、耐火レンガなどがある。
3.金属の特徴、使い方
建築に使われる金属は、鉄、ステンレス、アルミ、アルミ合金のガルバリウム鋼板、銅、亜鉛合金、亜鉛、チタン、などがある。金属は軽量で耐候性、加工性がよく、再利用できる材料。熱伝導率が高く、温度差による伸び縮みの寸法が大きいので、冬と夏、昼と夜の変化を吸収する使い方をする必要があります。
階段-ステンレスやスチールと木を組み合わせる。
外壁-ガルバリウム合金、アルミニウムなど
屋外手すり-ステンレスまたはスチールに亜鉛メッキまたは塗装
建具、レバーハンドル、丁番(蝶番)-ステンレス、アルミ、真鍮
構造-土台や柱は金物で接合されている。
サッシ-アルミニウム
家具、つまみ、金物-ステンレス、アルミニウム、真鍮
キッチンカウンター-ステンレス
4.ガラスの特徴、使い方
空気や風を遮り、太陽光のエネルギーを室内に伝える。
ガラスの種類
板ガラス-透明板ガラス
-型板ガラス:不透明な板ガラス
-網入りガラス:割れても破片が落ちにくい。防火戸などに使用。
-熱線吸収ガラス:日射を吸収して冷房効果が高い。
-熱線反射ガラス:ミラー状の表面で日射を反射して冷房効果が高い。
加工ガラス-高遮蔽性能熱線反射ガラス:熱線反射膜を表面にコート。
-倍強度ガラス:板ガラスの2倍の強度をもつ。
-強化ガラス:ガラスが割れても破片が細粒状になりけがを防止する。
-合わせガラス:2枚のガラスを透明な皮膜で合わせ、耐貫通性に優れる
-複層ガラス:2枚ガラスの間に空気の層を挟み、断熱効果を高める。
5.紙は建築にどう使われるか。
障子や襖のほかに、壁紙として内装に使われる。和紙は建具の障子や襖に使われてきた。最近は壁紙として内装に使われるようになり、乾式の工程が短縮できる仕上げ材として、壁紙が普及している。
6.草は建築にどう使われるか。
環境循環を保つ役割を果たしながら、屋根、畳やよしずに使われてきた。畳表はイ草で織られ、畳床は断熱性能に優れた稲わらで作られていたが、最近は断熱材のポリエチレンフォームとわらやボードを組み合わせた畳床が、防虫性能、軽量化などの利点から使用されている。
7.塗装の特徴、種類
塗装は材料の保護をしながら彩色し空間をつくる要素がある。表面に膜をつくることで水や空気に触れないようにして素材を保護する塗料と、木の場合は浸透させて汚れや水を染み込みにくくする塗料がある。
塗料の種類
木→オイルステイン、ラッカー、ウレタン樹脂、調合・合成樹脂調合ペイント、カシュー、天然素材(漆、柿渋、天然植物油調合塗料、蜜蝋ワックス)
金属→フタル酸樹脂、アルミニウムペイント、塩化ビニル樹脂、塩化ゴムペイント、ウレタン樹脂、フッ素樹脂、アクリルシリコン、エポキシ樹脂、調合・合成樹脂調合ペイント
コンクリート→アクリル樹脂、浸透性吸水防止剤、フッ素樹脂、合成樹脂エマルションペイント
だんだんブログをアップする時間が遅くなってきた(^^;; いかんいかん。もうちょっと余裕を持ってできたらな〜(;´Д`
明日からは「設計のしくみ」に入ります‼︎*\(^o^)/*