『建築のしくみ』第6章 仕上げと材料のしくみ
1.住まいはどんな材料でしあげるか
木、土などの天然素材、工業生産される人口素材がある。
天然素材
木材-構造材(柱、梁など)、仕上げ材(床、天井など)、内装材(扉、棚など)、家具など
コルク-床、壁(断熱性、吸音性が高い)
土-構造材(壁、塀など)、仕上げ材(壁など)、家具、顔料、染料など
タイル・瓦-壁、床、屋根など
レンガ(日干し、焼成)-構造、床など
漆喰-壁、屋根など
石-構造材(基礎、壁、塀など)、仕上げ材(屋根、床など)、内装材、調理台など
紙-仕上げ材(壁など)、内装材(障子、襖など)
草、竹-構造材(垣)、仕上げ材(屋根など)、内装材(畳、よしず、すだれなど)
天然リノリウム-抗菌性、耐久性のある床材
人口素材
木の加工品-合板(単板を接着した板)-下地材、構造、家具など
-フローリング(化粧板と単板を貼りつけた床仕上げ材)-床
-集成材(小角材を接着した板)-家具、構造など
コンクリート-構造、床など
金属(鉄、鋼、アルミニウム、銅、ステンレス、真鍮など)-構造、壁、屋根、階段、サッシ、家具など
ガラス-窓、家具、建具など
ビニール-壁など
プラスティック、アクリル、樹脂-建具、家具、手すり、窓など
2.木の特徴
長所
軽い。加工性が良い。丈夫。長持ち。熱による変形や溶解がない。
短所
割れる事がある。防虫性に劣る。腐る、耐水性に劣る。
原木から建材まで
伐り出された原木丸太から住材や板材、目が真っすぐ通り狂いにくい柾目材と、木目が現れる板目材と、使い方を考えて製材する。そして風や光がとおる様につみあげて天然乾燥をしてから人工乾燥機で水分を抜き、含水率を下げた材料を加工して、初めて建材として使われる。
3.木の使い方の種類
針葉樹、広葉樹、輸入材など堅さや性質によって使い分けられる。
針葉樹(杉、橧、サワラ、松など)
木目が均一で、やわらかく、重量が小さい。加工しやすい。
広葉樹(ナラ、タモ、サクラ、ケヤキなど)
なめらかでねばり強い。重量が大きく、堅く、傷が付きにくい。
木材の構造部分
柱-杉、橧、ツガ
梁-松、米松などのねばりのある樹種
土台、浴室まわりなど-水に強く油分の多い、橧、ヒバ
今回の章から最後の章までなかなかのボリュームです(ーー;) 続きはまた明日!(^^)!