『建築のしくみ』第8章 つくる現場のしくみpart2
いよいよ今日で『建築のしくみ』最後です!
1.地鎮祭や上棟式は何のために行われるのか
地鎮祭
新しく住まいや建物を建てる時、工事が始まる前に行われるのが地鎮祭。建築主、施工者、設計者が気持ちを一つにして工事を始める。近隣へ挨拶をして、工事を始める。
木造や鉄骨造の建物の骨組が立ち上がり、棟上げを祝うのが上棟式。建前とも言う。工事の安全を祈り、上棟を祝し感謝して、関係者の労をねぎらう。最近はほとんど見られないが、上げ棟式は、その土地に新しい住まいが新築され、地域の発展を祝う意味もあり、屋根から餅や、菓子などをまいて、皆で祝う習慣があった。
2.大工の仕事
地域の職人のネットワークを組み、すべての段取りをしている。大工の技術は、生きた木を刻み、組み上げ、すべての寸法、仕上げの材料と納まりが頭の中に入っている。仕事の質、道具は違うが、型枠大工はコンクリートを打つための型枠を組む仕事、内装や家具の製作も大工の仕事。
3.左官の仕事
高度な技術と経験で土や漆喰を扱い、生活の場に自然の力を与える。今では、土を使う機会が減少し、左官の現場はコンクリートやモルタルを仕上げる仕事が増えている。しかし、季節や仕上げに合わせ、加減を見ながら土を調合し、水加減、仕上げのタイミングをはかって土を扱える左官職人本来の仕事は、技術を持った職人の厳しいけれど表情豊かな仕事。
4.どんな職人が家をつくるか
現場が始まり、最初に入るのが鳶職。基礎工事をし、木造や鉄骨造の現場では構造を組み上げる華やかな仕事。コンクリート造では、型枠大工がコンクリートの型枠を作り、鉄筋職人が鉄筋を組み上げます。木造の工事を取り仕切る大工。屋根を葺く瓦や板金の職人。サッシ、電気、設備工事。仕上げに入ると、家具、建具、左官、塗装、そして植木職人が庭や外構をつくり、最後にクリーニングをして完成。
専門工事の分類
土木工事、タイル・レンガ・ブロック工事、内装仕上げ工事、建築工事、機械器具工事、大工工事、鋼構造物工事、熱絶縁工事、左官工事、鉄筋工事、電気通信工事、とび・土木・コンクリート工事、舗装工事、造園工事、浚渫(しゅんせつ)工事、さく井工事、石工事、板金工事、建具工事、屋根工事、ガラス工事、水道施設工事、電気工事、塗装工事、消防施設工事、管工事、防水工事、清掃施設工事など
5.メンテナンス
構造点検・補修のポイント
木造軸組
浴室などの水回りを中心とした床下の湿気に注意。土台の腐れの原因にもなるので、専門家に点検してもらう。
RC造
基礎に大きな亀裂や一定方向の亀裂が多くないか。建物の重量によって不均等に沈下するので、専門家に連絡。
鉄骨造
錆と結露に注意する。外壁のヒビはとくに注意。中に雨水がたまり耐久性が下がるので専門家に見てもらう。
内装の点検・補修のポイント
床(畳)
年に一度は虫干しし、2,3年ごとに裏返しと表換えを。
床(合板フローリング)
15年~20年で下地、床組みの点検と、全面貼り替えを検討。
壁・天井(クロス貼り)
クロスの貼り合わせ部分にほつれがないかをチェック。部分ほつれは接着剤で貼る。
床・壁(無垢の木)
半年~1年ごとにクリーナーをかねたワックスで拭く。傷が目立たず、貼り替えも不要。
建具
サッシの窓枠と外壁の間のシーリング材の劣化を定期的に点検し、補修する。木製サッシは貼り替えする。
樋
木の葉や土が詰まったり、樋がずれると雨水があふれ、建物全体を傷めるので点検が必要。
塗装
木や鉄は2,3年ごとに塗りなおすことで保護できる。外壁や屋根は5~10年で塗装すると傷まない。
以上!
今回の『建築のしくみ』まとめは大まかな建築に対しての知識を身につける、どんなことするのかな?という漠然とした疑問に対する答えを得るため。あともう一つ!タイピングの練習も兼ねてました。今後建築を目指すならパソコンは必要不可欠になります。今の仕事ではパソコンに触れる機会がほとんどないので兼ねてやってました。少しは上達したのかな?自分的にはまだまだだと思うのでもう少しタイピング練習を兼ねて本をまとめてアップしていきたいと思います。知識の幅も広がるしね!
ではまた明日(^O^)/